展示室を静かに保つために。House Rules

渋谷東収蔵庫では、すべての鑑賞者が落ち着いて展示に触れられるよう、いくつかの館内規則を設けています。当館には物理的な展示室はありません。しかし、展示室を静かに保つための心がけは必要です。

以下の規則は、鑑賞を制限するためのものではありません。作品、文字、音、沈黙、そして画面の奥でゆっくり動いているものに対して、互いに失礼のない距離を保つためのものです。

1. 作品を急がせないでください。
作品、文字、オノマトペは、それぞれの速度で現れます。
表示や動きに少し時間がかかる場合も、しばらくお待ちください。
2. 文字に触れる際は、意味より先にかたちをご覧ください。
平仮名は、読むための記号であると同時に、かたちを持つ展示物です。
触れる前に、少しだけ眺めてください。
3. オノマトペが近づいてきた場合は、慌てずにお待ちください。
「さらさら」「きらきら」「ゆらゆら」などは、鑑賞者の周囲に浮遊することがあります。
追いかけすぎると、かえって意味が遠ざかる場合があります。
4. 作品を長く見つめることは歓迎します。
ただし、見つめ返されることがあります。
その場合も、通常は問題ありません。
5. 展示室内で大きな説明を求めないでください。
作品によっては、まだ自分が何であるかを考えている途中の場合があります。
説明は、必要な分だけ、必要な距離で表示されます。
6. 画面の暗さも展示の一部です。
明るさを上げすぎると、作品の沈黙が薄くなる場合があります。
見えにくいものがあるときは、見えにくさも含めてご鑑賞ください。
7. スクリーンショットは可能です。
ただし、撮影した画像を公開する場合は、作品、作者、所蔵元、当館のクレジットにご配慮ください。
作品は、画面の外でも静かに扱われることを望んでいます。
8. 説明のつかない出来事を見かけた場合は、記録してください。
画面のちらつき、文字のためらい、オノマトペの過剰な浮遊などが確認された場合は、可能な範囲で状況をご記録ください。
必要に応じて、お問い合わせフォームよりお知らせください。
9. 館長およびスタッフを見かけた際は、静かに会釈をお願いいたします。
返事がない場合も、勤務中です。
10. 鑑賞後、言葉の見え方が少し変わる場合があります。
これは不具合ではありません。
しばらく日常の中で様子をご覧ください。

渋谷東収蔵庫は、見えるものだけを扱う場所ではありません。
どうぞ、ゆっくりとご鑑賞ください。
急ぐものは、たいていまだ収蔵されていません。